新学期の準備で最も大切なこと

コロナウイルスの影響で新年度がどうなるのか不安な方が多いことだろう。

どうなろうとも、教師は春休み中に新学期の準備を粛々と進めるしかない。

新学期の準備で何よりも大切な準備は何だろうか。

 授業開きの授業準備

 学級組織

 所信表明の内容

 出会いの黒板

もちろん、これらも超重要事項だ。

しかし、最も重要なのは、

子供の名前を見ないでも言えるようにしておく

ことだと考えている。

新学期は教師が子供達を誉めながら、様々な仕組みやルールを教えていかなければならない。

その時に、

「聡くんは掃除が上手だなあ」

とほめるのと、

「君は掃除が上手だなあ」

とほめるのは、実は大きな違いがある。

名前を読んだ方が人間関係は飛躍的に深まる。

しかも、子供は思うだろう。

「なぜこの先生、僕の名前を知っているのだろう?」

これだけでも「新しい先生は何か違う」と感じてもらえる。

先生は僕の名前を知っていたよ。

先生は僕の名前を知らなかったよ。

この違いは大きい。

1対1の場面をたくさん作り、名前を呼びながら誉めていく。

これができるように準備することが春休み中に最も大切なことなのである。

新しい学級の名簿を見ながらまずは名前を覚えよう。

そして、昨年の子供達の写真を見ながら、顔と名前を一致させておこう。

これだけの準備をした教師の1年間は明るい。