続・素敵な管理職との出会いは幸運だ
管理職になったことのない自分が管理職のことについてあれこれ言っても実に説得力のない話ではあります。
ただ、34年間の教職経験から言えることは、
多くの管理職が素敵な方々であった
ことです。
管理職の影響力は実に大きく、学級の担任が学級に与える影響がそうであるように、校長によって職員室の雰囲気はまるで変わっていきます。
4月に校長が変わった途端にこれまでの職員室とはまるで変わってしまったことを経験してきました。
素敵な管理職に共通していることは職員をとても大切にしてくれることです。
口で「大切にします」などとは言いません。教師らしく実践するのです。
口癖のように「先生方のおかげで」という言葉を職員に伝えます。
いつも職員をほめ、職員が仕事しやすい環境を作り出そうと動いてくれ ます。
それは職員の仕事をよく観察している証拠です。
上から目線どころではなく、逆にこちらが恐縮するほど腰の低い方もいました。
当然、子供たちにも優しく、笑顔です。
校長室に職員を呼び出すのではなく、ご自分から職員に近づきます。
学校経営している姿を拝見していると学級経営も素晴らしかったであろうことが分かります。
この管理職の先生とずっと一緒にいたい
と思います。
今思うと、素敵な管理職とはコーチングの技量が高かったことが分かります。
コーチングということが広く知られるようになったのはここ数年だと思われますが、人の上に立つ方は学ぶべきスキルだと考えています。
コーチングの素晴らしさは以下の本で読むことができます。
マコなり社長もおすすめの一冊です。
是非一読をオススメいたします。
素敵な管理職は職員の可能性を信じています。(と思わされます。)
だからいつも私たちへの対応がコーチング的です。
管理職のもつ「答え」を押しつけず、その職員のよさを引き出します。
引き出そうとするということは、その人の可能性を信じているからこそです。
人間の可能性を信じている。
本当は自分なりの「答え」を持っていますが、それを「命令」で押し付けるよりも、その人から引き出した方が、実は生産性が高いことを理解しているのです。
命令は「萎縮」と「緊張」を生み出します。
命令が続くとやがて人は思考停止します。
そうしたのが自分であることに気がつかず「若い人は考えない」と周りに言ってしまうわけです。
平気で職員の悪口を言ってしまうのです。
人を育てる
コーチングのスキルをもっているかいないかで管理職の力量は大きく変わるでしょう。
もちろん教員も身につけておくべきでしょう。
それにしても、当時の素敵な管理職の方はコーチングという概念がまだ知られていないうちからコーチング的な教育活動をしてきたのだと思うとすごいですね。