ホラー映画と教育

 こんにちは。元小学校教員、現教材開発士の村野聡です。

 今回はわたしの大好きだったホラー映画と教育を結びつけます。

 

 わたしの学生時代はひたすら映画でした。

 映画館で映画を見るのはもちろん、自分で映画の撮影もし、映画のエキストラや現像所でバイトもしていました。

 特にホラー映画が好きで見ましたし作っていました。

 音楽もヘビメタ系が好きで、なんか過激なものがいいのでしょうね。

 

 そんなこともあって小学校教員時代は子供達と映画を何本も作りました。

 小学校のどの時間でそんなことをする時間があるのだ?と思われた方もいますでしょうね。

 学校では秋に文化祭があります。小学校でも「○○小まつり」といった名前で学校行事として行われていました。

 このまつりで何をするのかは学級ごとに決めることが多く、村野学級は担任の得意技を使って「映画作り」となります。

 わたしはホラー系が好きですが、実は子供たちに「どんな映画を作りたい?」と聞くと「ホラー」と大体言います。

 子供は怖いものが好きですから。お化け屋敷もよく作りましたが、これも子供達から人気です。

 と言うわけで子供とよく映画を作り、教室で上映しました。

 これは実に良い思い出になったはずです。

 10本位は作ったかなあ?

  

  新学期、担任発表があり、わたしの学級になった子供達は、

「今年は映画が作れるぞ」

と思ったそうです。

 映画=村野先生

と言うことです。本質ではないですね。

 しかし、今の学校現場ではそんなことはおそらく許されません。

 ホラー映画に「死」はつきものです。

 もちろん、小学生の作る映画ですから、スプラッタームービーのように血が吹き出すようなシーンはありません。

 不思議な転校生がやってきて実はお化けだったとか、呪われた手紙だとか、そういった日本的なホラーでした。(台本も子供が書きました。)

 それでも、人が消えていったり「死」を連想させるストーリーとなります。

 公教育の場ではとても許されないでしょうね。

 ちょっと前までは学校もおおらかで子供達も先生もずいぶんのびのびしていました。

 今の現場は忙しく、本当に目が回ります。

 禁止や制限が年々増えています。

 そのことで現場が活性化するならいいのですが、教員は萎縮・緊張するだけです。

 先生が活き活きできずに子供に元気を与えることなどできません。

 まあ、ホラー映画は当時から「ヤバかった」のかもしれませんが、大きな懐で見守ってくれた先輩先生方がいました。

 懐かしいです。