続々々・家庭でできる作文教室
1 作文の書き方を教える
私が担任している五年生の子どもたちには毎日、作文(日記)を宿題に課しています。
ほとんどの子が150日間続けて作文を書いている段階で、作文に対する抵抗はかなりなくなっています。書くことに対する耐性がだいぶ身についてきています。
しかし、これだけ毎日書かせていても作文が上手になるとは限りません。
つまり、たくさん書かせることと並行して「作文の書き方」を教えていかなければならないのです。
2 まずは「一文」を
これだけ毎日作文を書いている子どもたちでさえ、次のようなおかしな文を書いてきます。
おかしなところがどこか考えながら読んでみてください。
ぼくも浜中さんからぼくもやる気をもらいました。
分からないところを何回もやっとできたことです。
文章は文の集合体ですからまずはその基本単位である「文」を正しく書けるようにすることが重要です。
3 誤文修正ワーク
そこで、「誤文修正ワーク」を作りました。誤文を正しい文に修正するワークです。
誤文は実際に学級の子どもたちが書いた文を集めました。
したがって、どの学級のどの子どもたちも多かれ少なかれ同じような誤文を書いていると思われます。
この誤文を正しく修正することで文の正しい書き方を習得させようというねらいです。
使わせ方は次の通りです。
① 問題文を読ませます。
② 誤文1を読ませます。
③ □に正しく直した文を書かせます。
④ 丸付けをしてあげてください。
⑤ 間違えていたり、分からない場合は正しい答えを視写させてください。
⑥ 以下、繰り返します。
4 ワーク解答例
【誤文1】
わたしは応えん団の旗の役になりました。
【誤文2】
ぼくも浜中さんからやる気をもらいました。
*どちらかの「ぼくも」をとる。
【誤文3】
分からないところを何回もやってやっとできたことです。
【誤文4】
わたしは一年生で習い始めた時からとても体がかたかった。
お子さんの日記などの誤文をストックしておいて書き直させる学習は作文力アップに効果的です。